5月の撮影

2013年06月08日

Ranunculus silerifolius
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2013/05/18 八尾空港北壕にて Canon IXY DIGITAL L2


キンポウゲ科 Ranunculaceae
キンポウゲ属 Ranunculus
キツネノボタン R. silerifolius


キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。実の形から(特に兵庫県三原郡・津名郡、山口県玖珂郡で)コンペイトウグサと呼ばれることもあり、秋田県雄勝郡、山形県酒田市、新潟県佐渡市、長野県下水内郡、福岡県山門郡・八女郡・柳川市、大分県南海部郡・佐伯市ではウマゼリとも呼ばれる。

日本の北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島南部に分布し、川や水田の近くなど湿り気のある土地に生える。

草丈は30-60cm。根生葉は葉柄が長く、一つの柄に3枚の葉がつき(3出複葉)、それぞれの小葉に切れ込みがある。茎生葉は上にいくほど柄が短いものが互生する。5-7月ごろ分岐した茎の先に黄色い5弁の花が咲く。花の直径は1-1.5cmで花弁に光沢があるのが特徴。花後にコンペイトウのような角のある直径1cmほどの果実がつく。果実は集合果で、角状の突起それぞれが一つの実であり、その形状は扁平で先端は鈎状に曲がっている。花が咲く前がセリに似ている。

同じキンポウゲ属のウマノアシガタやタガラシと共通する成分(ラヌンクリン ranunculin)を含む有毒植物であり、誤って食べると口腔内や消化器に炎症を起こし、茎葉の汁が皮膚につくとかぶれる。湿り気のある土地で山菜採りをする際は、本種をいっしょに採取しないように注意が必要である。特にセリとはよく似た環境に生育し、葉の一部だけだとよく似て見えることもあるので、気をつけた方がよい。

近似種:トゲノミキツネノボタン、ケキツネノボタン、オトコゼリ、ウマノアシガタ、タガラシ
ウィキペディアより引用


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左右共に、2013/05/20 八尾空港北壕にて撮影 レモンイエローで光沢のある花弁


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左:2013/05/18撮影 茎に長毛 ケキツネノボタンか? 右:2013/05/20撮影の果実


先日、同じキンポウゲ属のトゲミノキツネノボタンに初めて出会って、近似種としてこのキツネノボタンを知ったところだった。こんなにも早く現物に出会えるとは夢にも思っていなかったので小躍りするくらい嬉しかったです。^^

ちなみにこの撮影場所である 『八尾空港北壕(ほくごう)』とは、八尾空港の北側から西に平行して流れる二本の川(平野川、昭和沢の川)を複雑に改修して作られた水路のようで、数箇所で暗渠(あんきょ / 地下に埋設された、あるいは地表にあっても蓋をした導水路。閉水路ともいう)になっており、空港の北を西にそして南下し、また西に向かっているがその先は不明。ふだんの水量はきわめて少なく、一部は緑地公園のようになっているが、ほとんどが手付かずの湿気の多い雑草地になっているのでカメラを持って散策するにはとても楽しい場所です。

といっても、立ち入れる場所は少ないけど… ^^;



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syousuke0202 at 18:46コメント(0) 

2012年08月27日

Vitex cannabifolia
ニンジンボク(人参木)

ニンジンボク(人参木) ニンジンボク(人参木)
2010年09月09日 市大植物園にて


クマツヅラ科(シソ科)
ハマゴウ属(ハッカ属)
ニンジンボク(人参木)/ Vitex cannabifolia

淡い紫色の唇形花(しんけいか)。下唇の中央裂片には、黄色と濃紫色の蜜標(みつひょう)が目立ち、白い長毛がある。下唇の中央列片はセイヨウニンジンボクに比べてきわめて大きい。雄しべと雌しべは、花冠から飛び出す。

セイヨウニンジンボクは、ヨーロッパ南部原産の落葉低木。葉は小葉が5〜7個で全縁。唇形花の3裂した下唇のうち、中央列片が、ニンジンボクの方が目立って大きい。
かのんの樹木図鑑より引用


前に市大植物園を訪れた時に撮っていた写真です。
あまりにもショット数も少なく、撮り直してからブログにアップするつもりでしたが、前の記事でセイヨウニンジンボクをアップするには比較用にあったほうがいいと思いアップしました。^^;

ちなみに、葉がヤクヨウニンジン(薬用人参)に似ているのでこのように命名されたとの事です。


ニンジンボク(人参木)



クマツヅラ科 (Verbenaceae) は約90属2000種を含むが、APG植物分類体系では多系統群であることが明らかになったとして、多くのものがシソ科など他の科に移されているとのことで、このニンジンボクも今はシソ科として分類されているようです。

ちなみに、クマツヅラ科からシソ科へ移されたものは
Callicarpa ムラサキシキブ属
Caryopteris カリガネソウ属(カリガネソウ、ダンギク)
Clerodendrum クサギ属
Gmelina
Petitia
Premna ハマクサギ属
Tectona チーク属
Vitex ハマゴウ属
との事です。

たしかに勝手な思い込みですが、この唇形花(しんけいか)はシソ科のほうがしっくりきます。

そしてネットを検索すると、ニンジンボクには鋸歯があり、セイヨウニンジンボクは全縁(ぜんえん)というのが多く見受けられ、現に撮ったものを見てもその通りなんですが、一般的には、伐採などのような強度の剪定によって葉の形は大きく変わり、とても同じ種の葉とは思えないほどの変化もあるとの事、鋸歯のあるなしは混在するとの事です。


Nepbis philyra
ミスジチョウ

タテハチョウ科ミスジチョウ属のミスジチョウではないかと…


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Vitex agnus-castus
セイヨウニンジンボク(西洋人参木)

セイヨウニンジンボク(西洋人参木) セイヨウニンジンボク(西洋人参木)
2012年07月19日 谷町四丁目交差点付近にて


シソ目
クマツヅラ科(シソ科)
ハマゴウ属
別名:ヴィテックス(Vitex)、Chaste tree

セイヨウニンジンボク(西洋人参木) は、夏、枝先や葉腋から円錐花序を伸ばし薄青紫色(or 白)の小花を多数付けるクマツヅラ科ハマゴウ属の耐寒性落葉低木です。花はシソ科特有の唇形で、下唇は3裂しその中央の裂片が大きい。花にはかすかな芳香があり、香料とされます。また、女性ホルモンを整える薬効があるとされます。花名は、掌状の葉形がチョウセンニンジン(朝鮮人参、学名:Panax ginseng)に似ており、原産地が欧州であることから付けられました。
似た花に、同科同属で中国原産のニンジンボク(人参木、学名:Vitex cannabifolia Sieb. et Zucc.)があります。両者の違いは、葉縁に鋸歯があるかないか、小葉の数で見分けます。は全縁(鋸歯が無い)で小葉は5〜7枚、ニンジンボクには大きな鋸歯があり小葉は3〜5枚です。
科学技術研究所(かぎけん) より引用


ビテックス(ハマゴウ)属は以前、クマツヅラ科に分類されていましたが、現在ではシソ科に移されているようです。


セイヨウニンジンボク(西洋人参木)


ヨーロッパ南部原産で明治時代に移入され、ハーブとして利用されることが多いようですが、今まで目に止まる事はありませんでした。今夏初めて出会ったのですがいつも愛用しているカメラが手元に無く、後で調べるつもりでメモ代わりに撮ったのですが、やはり記事にする段階で観察の甘さと撮り方の甘さに後悔するばかりです。

撮りなおそうにも植物は生き物。
同じチャンスはそうそう長くは待ってはくれません… (汗)


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2010年11月22日

Tradescantia pallida 'Purpurea'
ムラサキゴテン(紫御殿)
2010年11月04日 東横堀川遊歩道にて


サトイモ目 Arales
ツユクサ科 Commelinaceae
ムラサキツユクサ属 Tradescantia

別名:セトクレアセア、パープルハート

メキシコに分布する常緑性多年草でツユクサの仲間です。葉をはじめ茎や萼(がく)に至るまで全身紫色に染まる姿が神秘的できれいです。葉は厚みがあり多肉質で、乾燥に強い。葉の表面には白っぽい色をした細かいうぶげのようなものがたくさん生えており、光の当たる角度によって葉色が変化して見えます。その印象的な草姿で観葉植物や多肉植物として扱われることが多いですが、夏から秋にかけて咲くピンク色~藤色の花もきれいです。。朝に咲いて、その日の昼までにしぼんでしまう短命な花ですが、最盛期には毎日、次々と咲かせてくれます。
旧属名のセトクレアセアの名前で呼ばれることもあります。
「ヤサシイエンゲイ」より引用


ムラサキゴテン(紫御殿) ムラサキゴテン(紫御殿)
左:2010年06月14日 東横堀川遊歩道にて 右:2010年06月21日 東横堀川遊歩道にて


朝咲いて昼頃には解けて無くなるような感じで萎んでしまいます。
一斉に咲いて満開というのはありませんが、次々と咲き続けて花期は長いです。
6月から撮り始めて勢いはありませんが未だに咲いているようです。

ムラサキゴテン(紫御殿) ムラサキゴテン(紫御殿)
左:2010年10月23日 東横堀川遊歩道にて 右:2010年06月21日 東横堀川遊歩道にて


左はクロヒラタアブ → シママメヒラタアブ♀に訂正(11/26)
右はたぶんコハナバチの仲間ではないかと思うのですが・・・ ^^;


<11/26追加>
20101023_9004 20101023_8998
2010年10月23日 東横堀川遊歩道にて


キヨたんさんからご連絡をいただき、複眼の縞模様と顔の色が白い事から、シママメヒラタアブであることが分かりました。上記のように間違いを訂正いたします。

キヨたんさん、感謝!


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2010年11月19日

Coleus Lour.
コリウス(Coleus)
2010年11月03日 大阪城公園にて


シソ科 Lamiaceae
コリウス属 Coleus Lour.

コリウス(Coleus)とは、シソ科コリウス属(シノニム:ソレノステモン属(Solenostemon Thonn.))の植物の総称。和名は金襴紫蘇(きんらんじそ)、錦紫蘇(にしきじそ)。熱帯アフリカ、熱帯アジア、オーストラリア、東インド諸島、フィリピンに分布する。園芸品種として種間雑種も作出されている。

草丈30cmくらい。葉は平滑なもの、深い切れ込みの入ったものや縮れのあるものなどがあり、葉の色はえんじ色・オレンジ・明るい黄色・サーモンピンクなど、レインボー系と呼ばれる、それらの色に緑の縁取りのついたものがポピュラーである。観葉植物として鉢物にするが、花壇に植えることもできる。通常は、春に種子を播いて殖やすが、さし芽もできる。

温帯では一年草として扱うが、原産地では宿根草である。このため冬に暖かい室内などに入れておけば越冬できる。

属名コリウス(コレウス)とは、ラテン語で「鞘」の意味で、花序が刀の鞘に似ていることによる。

コレウス・フォルスコリ(Plectranthus barbatus、シノニム:Coleus forskohlii)など、コリウス属の一部の種は現在ヤマハッカ属(Plectranthus)に分類されている。
ウィキペディアより引用


コリウス(Coleus) コリウス(Coleus)
2010年11月03日 大阪城公園にて


コリウスに初めて出会ったとき、とても衝撃を受けました。
なんてサイケデリックな植物なのかと!

でもよく見ると紫蘇の仲間なんですね〜
いろんな色や柄のがありますが、赤いのなんて梅干を浸ける時の赤紫蘇となんら変らないように思います。^^;

去年、感動のあまりコリウスの花だけで数百枚撮りました。
で、今年は横着に数枚しか撮らなかったらやはり駄目ですね。(-_-;

今日、撮り直そうと出かけたら、大阪城公園の花壇は他の花に植え替えられていました。園芸は管理者の好みに大きく左右されるのが難点です・・・

そりゃぁ、僕の好みに合わせてもらえないのは当たり前ですが。。。


コリウス(Coleus)
2010年11月06日 大阪城公園にて



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2010年11月02日

Liriope muscari
ヤブラン(藪蘭)
2010年09月24日 東横堀川遊歩道にて


ユリ科 Liliaceae
ヤブラン属 Liriope

別名:リリオペ、サマームスカリ

ヤブランは日本を含む東アジアに生育する多年草で冬でも葉が枯れずに青々としている常緑性の植物です。日本には「ヤブラン」「ヒメヤブラン」「コヤブラン」の三種があり、名前が示すとおり樹木の下などの薄暗い、いわゆる「ヤブ(藪)」に自生しています。

葉は、光沢があり地際から立ち上がるようにたくさん付けます。生育は旺盛で日本の気候にマッチし、耐陰性も非常に強い性質ですので、あまり他の植物が育たないような樹木の陰になるような場所に植えることも可能で、古くから庭園の下草として利用されてきました。

主に晩夏〜中秋にかけて細い花茎を立ち上げてそこに紫色の小さな花をたくさん付けます。花は一本だけでは寂しい感じがしますが群生させると見応えがあります。

園芸品種には葉に沿ってクリーム色の縁取りの入る「フイリヤブラン」などがあり、青葉のものに比べると鑑賞価値も高く人気ヤブランの中ではもっとも多く出回っています。斑入り種は青葉種に比べるとやや葉の幅が広く草丈も低めでコンパクトにまとまり、どちらかというとヤブランの中では小型の種になります

学名の「リリオペ」の名前で呼ばれることもあります。
ヤサシイエンゲイより引用


ヤブラン(藪蘭) ヤブラン(藪蘭)
左:2010年10月23日  右:2010年10月18日 東横堀川遊歩道にて


ユリ科ですね。
6弁花に見えますが、3枚の萼片と、3枚の花弁のようです。

Pseudozizeeria maha
ヤブラン(藪蘭)
2010年10月05日 東横堀川遊歩道にて


シジミチョウ科 Lycaenidae
ヤマトシジミ属 Pseudozizeeria
ヤマトシジミ(大和小灰蝶)

食草であるカタバミさえあれば、何処ででもよく見かけます。



<追加>
ヤブラン(藪蘭)
2010年11月06日 東横堀川遊歩道にて


緑色だった果実もすっかり熟して来ました。^^



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2010年10月29日

Adenophora triphylla var. japonica
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
2010年10月18日 生駒山上付近にて


キキョウ科 Campanulaceae
ツリガネニンジン属 Adenophora
サイヨウシャジン A. triphylla
変種 : ツリガネニンジン var. japonica

花茎の高さは30cmから100cmになり、葉は茎に3枚から5枚輪生し、稀に互生または対生する。茎につく葉の形は楕円形から披針形で、やや厚みがあってつやがない。縁は鋸歯状を呈する。

花期は8月から10月頃で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて葉と同じように茎に輪生する枝の先に少数ずつをつける。花のがく片は糸状で鋸歯があり、雌しべは花から突出する。

日本では、北海道、本州、四国、九州に、アジアではカラフト、千島列島に分布し、山地の草原、林縁や草刈などの管理された河川堤防などに自生する。

春の若い芽は、山菜のトトキとして食用にされる。
ウィキペディアより引用


ツリガネニンジン(釣鐘人参) ツリガネニンジン(釣鐘人参)
2010年10月18日 生駒山上付近にて


基本変種はサイヨウシャジン(var. triphylla)で、花弁がやや細い壺型であること、花柱が長く突き出すことで区別される。本州では中国地方、九州、琉球列島に、また国外では中国、台湾に分布する。

中部地方の高山や北海道には高山植物的になったものがあり、ハクサンシャジン、あるいはタカネツリガネニンジン(var. hakusanensis Kitam.)という。

四国の一部の蛇紋岩地帯には背丈が低く、葉が線形で花が小柄なものがあり、オトメシャジン(var. puellaris Hara)と呼ばれる。
ウィキペディアより引用


ツリガネニンジン(釣鐘人参)
2010年10月18日 生駒山上付近にて


生駒山上にテレビの電波塔が立ち並ぶ区域があり、その一角に群生していました。
手入れされている場所ではないが造成地なだけに植えられたものなのか自生なのか曖昧ですが、他では目に付きませんでした。

以前、近縁種のソバナと出会ったときに本種との違いを写真で検討しましたが実物を眼にすると違いが一目瞭然でした。雌しべが長い!^^



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2010年10月28日

Physostegia virginiana
ハナトラノオ(花虎の尾)
2010年10月18日 生駒山麓ぬかた園地にて


シソ科 Lamiaceae
ハナトラノオ属 Physostegia

別名カクトラノオ(角虎の尾)

北米東部原産の宿根草。日本では園芸植物としてよく見られる。花期は8〜9月頃。大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもある。
ウィキペディアより引用

茎が角ばっていて、花が虎の尾に似ていることから。さらに、花が美しいので「花虎の尾」の名前も生まれたようです。


ハナトラノオ(花虎の尾) ハナトラノオ(花虎の尾)
2010年10月18日 生駒山麓ぬかた園地にて

生駒山頂に群生していました。
遊園地に植えられた園芸品種が逃げ出して半野生化したものと思われます。
写真ではよく見ていたのですが現物と出会うのは初めてです。

シソ科にしては大きな花です。
名前にハナが入るのも理解できますね。^^



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2010年10月27日

Isodon longitubus
アキチョウジ(秋丁字)
2010年10月18日 生駒山麓ぬかた園地にて


シソ科 Lamiaceae
ヤマハッカ属 Plectranthus

多年草
岐阜県以西〜九州の山地の木陰に生え、高さ60〜90cm。葉は対生し柄があり狭卵形。まばらに毛があって先端は鋭くとがる。茎の先や葉の脇から花穂を出し、細毛のある短い花柄の先に青紫色の唇形花をつける。花冠は長さ1.7〜2cmで、上唇は4裂し、下唇は舟形となる。萼の上唇は3裂し、下唇は2裂する。花期は8〜10月
関東・中部地方に分布するセキヤノアキチョウジは萼が細く尖ることや花柄の長いことで見分ける。
花図鑑サイクリング日記より引用


学名の種小名は「長いチューブ」
よく見なくてもまったく違うのに、遠目には同じ属だけあってヤマハッカと見間違えていました。

どちらかというと、属は違ってもシソ科のタツナミソウの方が少し似てるかも・・・ ^^;


アキチョウジ(秋丁字) アキチョウジ(秋丁字)
2010年10月18日 生駒山麓ぬかた園地にて


山地の木陰って、暗いところは本当にくらい!
ISO1600で撮ってみましたが、画像が荒くて駄目ですね。
G7は良いカメラですが、ISO800までが限界のようです。

ストロボを使った撮り方も勉強しなければと山歩きのたびに感じています。^^;



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2010年10月26日

Isodon inflexus
ヤマハッカ(山薄荷)
2010年10月18日 生駒山麓ぬかた園地にて


シソ科 Lamiaceae
ヤマハッカ属 Plectranthus

多年草
北海道〜九州の山地に生え、高さは60〜90cm。茎の稜に下向きの毛がある。葉は対生し、長さ3〜6cmの広卵形で粗い鋸歯、葉柄に翼がある。枝先の長い花穂に青紫色の小さな唇形花を数個ずつ数段につける。上唇は4裂して立ち上がり、濃い青紫色の線状の斑点がある。下唇は2裂して前方へつきだし、ふちは内側に巻く。花期は9〜10月。
 白い花をつけるものは品種、シロバナヤマハッカ(Isodon inflexus f. leucanthus)と名前がある。

関東西南部〜中部当南部に分布する、よく似たイヌヤマハッカは上唇に線状の斑点がない。
「花図鑑サイクリング日記」より引用


ヤマハッカ(山薄荷)      ヤマハッカ-翼
2010年10月18日 生駒山麓ぬかた園地にて


葉の縁には粗い鋸歯(きょし)があり、葉柄に翼(よく)と呼ばれる張り出した部分があります。

花は唇形花(しんけいか)と呼ばれる形の花で、上唇(じょうしん)は4裂し、下唇(かしん)は舟型、内面には紫色の斑点があります。


じつは山歩きの最中、同じヤマハッカ属のアキチョウジ(秋丁字)と勘違いしてごちゃ混ぜに撮影していました。あとで写真を整理していて違うものだったのに気付いたのでした。^^;

いろんな種類を撮ると、いつも整理するのにパニクってしまいます。
GPSロガーを携帯しておいて良かったです。^^;



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2010年10月22日

Pulumbago auriculata.
ルリマツリ(瑠璃茉莉)
2010年10月05日 大阪城公園にて


イソマツ科 Plumbaginaceae
ルリマツリ属 Plumbago

夏の花で、日本の炎天下の気候の中でも次々と花をつけます。花の色は涼しげな薄いブルーで、夏にはぴったりです。成長は早めで、ほおっておくと四方八方に枝を伸ばします。熱帯の植物ですが寒さには案外強く、0℃以下になっても(葉はすべて落ちますが)枯れることはありません。氷点下が続くような気候の場所では、室内で管理した方が無難でしょう。
ヤサシイエンゲイより引用


ルリマツリ(瑠璃茉莉) ルリマツリ(瑠璃茉莉)
左:2010年09月27日 八軒屋浜にて 右:2010年08月09日 大阪城公園にて


開花後、柱頭(雌しべ)は棒状ですが次第に5つに深裂して開いてきます。


ルリマツリ(瑠璃茉莉)
2010年10月01日 八軒屋浜にて


分かりにくい写真ですみません。^^;
開花後しばらくは花粉がたくさん詰まった葯も枯れ始めてきます。そのころ雌しべが成熟するようです。「雄しべ先熟」でこの後雌しべの熟した「雌花期」に入るようです。


ルリマツリ(瑠璃茉莉)
2010年10月05日 大阪城公園にて


萼片には腺毛があり粘ります。また果実はこの腺毛(Burr)により、ひっつきむしとなって散布されるみたいですが、結実は非常に珍しいことのようで未だ見たことはありません。挿し木で増やすのが一般的らしいので、自家不和合性で受粉しにくいのではないでしょうか。


ルリマツリ(瑠璃茉莉)
2010年09月08日 北区同心町にて


品種は不明ですが、白花も出会いました。^^

一般的にはルリマツリは青紫や白の花を咲かせるオーリキュラータ(P.auriculata)がポピュラーですが、次のような品種もあるようです。

インディカ(P.Indica):赤紫や赤い花をつけます
セイロンマツリ(Plumbago zeylanica):白い花をつけます


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2010年10月17日

Ruelllia brittoniana Leonard
ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)
2010年10月06日 北区与力町グランドにて


ゴマノハグサ目 Scrophulariales
キツネノマゴ科 Acanthaceae
ルイラソウ属 Ruellia

別名:ルエリア・スクアローサ 、コモン・ルエリア(Common ruellia)
原産地:メキシコ
草丈:60〜90cm 開花期:4〜10月 花径:5cm 葉長:15cm 葉幅:0.7cm

春〜晩秋まで長期間、葉腋から花茎を出してその先に紫色の一日花を咲かせるキツネノマゴ科ルイラソウ属の半耐寒性常緑小低木です。ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)の花冠は、5つに深く切れており、花弁に多数の皺が見られます。花が終わると萼と雌しべを残して、花冠がそっくりそのまま落ちます。花後に莢が出来て、中には茶色い種子が沢山入っています。葉は柳の葉に似て細長く、緑色の葉には紫色の葉脈が走ります。また、葉縁には鋸歯があり、葉の付き方は対生です。
科学技術研究所(かぎけん)より引用


目立つ葉脈ですが、紫色の葉脈は観察できませんでした。


ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草) ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)
2010年10月06日 北区与力町グランドにて


メキシコ原産の外来植物で帰化植物としては新しいようで、手元の帰化植物図鑑には載っていませんでした。キツネノマゴ科とうことにも気付かず、全く見当が付かなかったのでいつもお世話になっている掲示板で名前を教えていただきました。

色々調べていると、ヤナギバルイラソウの果実は、完全に熟すとパチンと音をたてて、縦に真っ二つに割れて、平べったい種子をはじき飛ばす仕組みになっているようです。


ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)
2010年10月16日 北区与力町グランドにて


果実は、熟してくると上向きになり、縦にはっきりと裂ける時の溝が見られるようになります。


ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草) ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)
2010年10月16日 北区与力町グランドにて

開いた果実にはトゲのようなものが見られます。これは胚珠の柄が発達した弾力性のある刺状の「射出器」で、果実が裂けると同時に種子をはじきとばす働きを持っているそうです。

果実は、上からも下からも裂けるようですね。
植物によって色んな形の種子散布システムがあるようです。^^

 

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2010年10月15日

Desmodium paniculatum
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
2010年10月01日 大川右岸天神橋付近にて


マメ科 Fabaceae
ヌスビトハギ属 Desmodium

アレチヌスビトハギは北米原産の帰化植物。高さ1m程になる多年草。路傍や造成地などの荒れ地に生育し、次第に増えているように思う。葉は3小葉からなり、葉の上面には毛が少ないが、下面には毛が多い。茎や花軸にも毛が多く、全体的に毛が目立つ植物である。9月頃から長さ6〜9mmの美しい紫色の花を咲かせる。果実は扁平であり、3〜6に分かれ、間には節がある。表面はかぎ状に曲がった毛が密生しており、熟すと節から分断されて衣服などにひっつく。気づかずに荒れ地を歩くと、びっしりとくっついてしまうやっかいなひっつき虫である。
植物生態研究室(波田研)のHPより引用


アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
左:2010年10月11日 大阪城公園にて   右:2010年10月11日 大阪城公園にて

花後は青くなって縮んでいきます。


アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
左:2010年10月05日 大阪城公園にて   右:2010年10月11日 大阪城公園にて


いつ見ても、天狗の鼻のような形でしべはどうなっているのか不思議でした。
しかし、稀に右の写真のようにしべが露出しているものもあります。
種類が違うのかとも思い結実するのを待ってみたのですが、やはりアレチヌスビトハギに違い無さそうです。

ところが、大発見しました〜☆

といっても知らぬのはど素人の私だけで、詳しい方には常識なのでしょうが・・・

今回、花をパーツごとに分解してみようといじくりだすと、あっというまに天狗の鼻の部分が下方向に動き、しべが露出されたのです。ほんの瞬間でした!^^;


<マメ科蝶形花の構造>
マメ科の蝶形花の構造


マメ科の花は、どれもよく似た形をしていて、上記のように花びらは5枚で蝶形に構成されています。

昆虫が蜜標に誘われて、翼弁や龍骨弁が押し下げられるとオシベやメシベが露出し送受粉が行なわれる仕組みになっているようです。

そして昆虫が飛び去ると再びオシベ・メシベは龍骨弁の中に隠れるという仕組みなのです。

どうりで、しべの露出した花を見ることがなかったはずです!

こういった発見があるから、マクロ撮影は止められません。^^



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2010年10月04日

Dulranta repens (=D.erecta) "Violet"
デュランタ(台湾連翹)
2010年09月05日 中央区高石町にて


クマツヅラ科
デュランタ(ハリマツリ)属

別名:ドゥランタ、ハリマツリ(針茉莉)、ジュランカツラ、Brazilian skyflower,golden dewdrop,pigeon berry,skyflower
原産地:米フロリダ、ブラジル、西インド諸島
樹高:10〜300cm
開花期:4〜11月
花径:1〜1.5cm
花色:紫 果実径:0.7cm
果実色:黄

デュランタ(Duranta) は、紫色地に白い縁取りをした小花を藤の房のように垂下しながら咲かせるクマツヅラ科デュランタ属の常緑低木です。園芸品種が多数出回っており、その代表品種は、宝塚(Takarazuka) で濃青紫色・紫色の花を咲かせます。他に、白花を咲かせる アルバ(Alba) や、薄紫色のタイワンレンギョウ(台湾連翹)とも呼ばれるジュランタ・レペンス(Duranta repens)、葉に斑が入った バリエガタ(Variegata)、葉色が薄黄緑色をした ライム(Lime)、等の品種があります。デュランタ(Duranta) の葉は、通常、緑色で、葉形は楕円形、葉縁にはギザギザした歯牙(しが) があります。デュランタ(Duranta)の花が終わった後には、濃黄色をした小粒で艶のある果実が繁茂し観賞用とされます。
かぎけん花図鑑より引用

Duranta repens "Takarazuka"
デュランタ(台湾連翹)
2010年10月01日 大阪城公園にて

Duranta repens "Alba"
デュランタ(台湾連翹)
2010年09月29日 都島区東野田にて

デュランタ(台湾連翹) デュランタ(台湾連翹)
左:2010年09月05日 中央区高石町にて 右:2010年09月10日 都島区片町にて


大阪で見かけるのはタカラヅカが一般的です。
これに黄色いレモンのミニチュアのような実が付くのは確認済みですが、他の色の品種にも同様にレモン色の実が付くのか楽しみです。^^


昨年撮影したものですが・・・
デュランタ(台湾連翹)
2009年10月23日 都島区片町にて



syousuke0202 at 23:33コメント(9)トラックバック(0) 

2010年10月01日

Commelina communis
ツユクサ(露草)
2010年09月26日 東横堀川遊歩道にて


ツユクサ科 Commelinaceae
ツユクサ属 Commelina

日本全土、アジア全域、アメリカ東北部など世界中に広く分布する、畑の隅や道端で見かけることの多い雑草である。高さは15〜50cmで直立することはなく、茎は地面を這う。6〜9月にかけて1.5〜2cmほどの青い花をつける。花弁は3枚あり、上部の2枚は特徴的で青く大きいが、下部の1枚は白くて小さく目立たない。雌しべが1本、雄しべが6本で成り立っている。アサガオなどと同様、早朝に咲いた花は午後にはしぼんでしまう。

朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという説がある。英名のDayflowerも「その日のうちにしぼむ花」という意味を持つ。また「鴨跖草(つゆくさ、おうせきそう)」の字があてられることもある。

ツユクサは古くはつきくさと呼ばれており、上述した説以外に、この「つきくさ」が転じてツユクサになったという説もある。「つきくさ」は月草とも着草とも表され、元々は花弁の青い色が「着」きやすいことから「着き草」と呼ばれていたものと言われているが、万葉集などの和歌集では「月草」の表記が多い。

この他、その特徴的な花の形から、蛍草(ほたるぐさ)や帽子花(ぼうしばな)、花の鮮やかな青色から青花(あおばな)などの別名がある。また鴨跖草(おうせきそう)という生薬名でも呼ばれる。
ウィキペディアより引用


昼前には萎み始めています。
ツユクサ(露草) ツユクサ(露草)
2010年08月09日 東横堀川遊歩道にて


何処ででもよく見かけるツユクサ、ごく普通の雑草ですが何度見ても飽きません。
出会うたびに違う顔を発見します。^^

大好きな花のひとつです。
って、大好きな花はいくつあるのでしょう。^^;


ツユクサ(露草)
2010年10月01日 東横堀川遊歩道にて


6本の雄しべの内、上方の3本は花糸が短く、葯は目立つ黄色の「X」字形をしています。下方には楕円形(0字形)の葯をもつ雌しべとほぼ同じ長さの長い雄しべが2本あり、「Y」字形の葯をもつ雄しべが1本、中間の位置にあります。雄しべだけでも見ていて飽きません。

X字型の3本の雄しべの花粉は細胞体を持たないダミーで雄の能力はないらしく、仮雄しべと呼ばれ昆虫の食用としての花粉を提供しているのではないかと考えられているそうです。Y字型と0字型は正常な雄しべということです。

花後に雌しべと2本の長い雄しべがくるくると巻いて縮んで、柱頭と葯が接して自花受粉をしているように見えます。昆虫による他家受粉ができなかった場合でも受粉率は高いようです。



syousuke0202 at 23:40コメント(4)トラックバック(0) 
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