2012年08月19日

クサギ(臭木)

Clerodendrum trichotomum
クサギ(臭木)
2012/08/13 大阪城公園京橋口付近にて

クサギ(臭木) クサギ(臭木)


シソ科 Lamiaceae Labiatae nom alt.
クサギ属 Clerodendrum
クサギ C. trichotomum


日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木。葉に悪臭がある事からこの名がある。日本全国のほか朝鮮、中国に分布する。従来はクマツヅラ科に入れられてきたが、現在はシソ科に移されている。

種小名は、「三分岐」の意味で、花序の枝を指す。

葉は大きく、長い葉柄を含めて30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生する。葉を触ると、一種異様な臭いがするのがこの名の由来である。花は8月頃咲く。花びらは萼から長く突き出してその先で開く。雄しべ、雌しべはその中からさらに突き出す。花弁は白、がくははじめ緑色でしだいに赤くなり、甘い香りがある。昼間はアゲハチョウ科の大型のチョウが、日が暮れるとスズメガ科の大形のガがよく訪花し、受粉に与る。果実は紺色の液果で秋に熟し、赤いがくが開いて残るためよく目立つ。この果実は鳥に摂食されて種子分散が起きると考えられている。

道ばたなどでよく見かけ、遷移においては、藪の状態の所に侵入する最初の樹木として先駆植物(パイオニア)の典型である。

葉には名の通り特異なにおいがあるが、茶の他に、ゆでれば食べることができ若葉は山菜として利用される。収穫時には、臭いが鼻につくが、しばらくすると不思議なくらいに臭いを感じなくなる。果実は草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができる。実の青色色素は名古屋大学の佐々木教祐らにより構造が付きとめられ、種小名にちなんでトリコトミン (Trichotomine) と命名されている。
ウィキペディアより引用



クサギ(臭木)



いつも真夏のこの時期には高い山に行くことはあっても里山に出向くことは少ないのでこのクサギの果実はよく見かけていたが、開花時期に出会うことはなかった。

ところが見落としていましたが、近場である大阪城公園の一画にクサギの密生地があったのです。^^

はじめてゆっくり観察できました。
萼から長く飛び出した花冠、さらに長い4本の雄しべと雌しべがとても優雅に見えます。葉を揉むと、確かに良い香りとは言えないが酷い名前をつけなければならないほどでもないようにも思えました。そしてよくみると、確かに花柄は三分岐している。

しかし、こんな酷い名前をつけておいて、葉を食用にしようとチャレンジした人がいることにも驚きを感じる。(笑)


クサギ(臭木)&ヘクソカズラ (屁糞葛)
手前がヘクソカズラ、奥がクサギ


このクサギの林には、ヘクソカズラもよく茂っています。
なんとも、名前に恵まれないお気の毒な方たちの林ですが、クサギの若葉は山菜、ヘクソカズラの果実は生薬という貴重な林でもあるのです。おそらくそれに気付いている人は少ないでしょうが… ^^;


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syousuke0202 at 01:05コメント(4)トラックバック(0)

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コメント一覧

1. Posted by 滝ちゃん   2012年08月19日 10:34
絡まりそうなオシベとメシベだね〜
とっても優雅でキレイなお花なのに、酷い名前。。。

人は生きるためには、いろいろ試してきたのでしょうね〜
「命」を賭けた人もあったでしょう。

チャレンジャーだった昔の人に感謝・・・


2. Posted by mitsouko   2012年08月19日 12:46
syousuke様 はじめまして。

少し前より、綺麗なお写真を拝見。日々の支えとしています。感謝いたします。

都市の公園で撮ったとは思えないような・・・・・
清らかな空気を感じますね。これは、早朝の光でしょうか?・・・・・・・“本当にきれいです*”。

とても、日本的な色合いの美しさ。繊細で動きのある長いオシベや、花のすっ・・と伸びたジクの紫がかった赤が、なんともいえず素敵です。くさぎ「言葉」として記憶にはありましたけれども、知らない植物でした。きっと今まで、目にしながらも心にとめず、見のがしてきているのでしょう。

「へクソカズラ」のほうは、「花の万葉を歩く」という写真集のなかにありましたので・・・“ああ、コレコレ!”と思いました。万葉集では、「クソカズラ」と詠まれるそうですが、別名「ヤイトバナ」(花の中央が灸のあとに似ている)
もうひとつ、この花にふさわしい名が、
「早乙女蔓」サオトメカズラ。花の姿を、早乙女のかぶる笠に見立てたものだそうです。(万葉集の知識はまったくありません。植物の本がひとつアルだけ。)

いちばん下のお写真も、とても素敵です。
はじめから、このように早乙女はからまっていたのかしら?


3. Posted by syousuke   2012年08月19日 19:18
>滝ちゃん、こんばんは〜
萼から飛び出した花冠や更に飛び出した蘂、こんな優雅な形も長い年月をかけて植物が進化してきたように、人の食性も同様なんでしょうね。

先人の偉大なる好奇心に感謝ですね。^^


4. Posted by syousuke   2012年08月19日 19:45
>mitsoukoさん、はじめまして!
緑の少ない大阪ですが、ここ大阪城公園には都会と共存する小さな自然があり、カメラを持って散策することで癒されています。^^

じつは、ブログを書きかけて不足する写真を補うために再度撮りに出かけたときのものなので、夕方近くのものなんです。傾いてきた陽が早朝の光に感じられたのでしょうね。

ところで、ヘクソカズラの別名に『早乙女花』があることは知っていましたが、『早乙女蔓』(カズラ)の方が合っていますね。早乙女のかぶる笠に見立てたものというのが良い。あまりに酷すぎるネーミングに心優しい方が付けて下さったのでしょうね。これで彼女も救われます。

最後の写真は策で囲われたエリアの中なので、自然に絡まったものなんです。^^


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